乳がん発見の70%はセルフチェックがきっかけというくらい、乳がんは自分で異常が見つけられるがんです。
仕事や子育てや家事に追われていると、自分の健康のことは後回しになりがちですが、セルフチェックは入浴時や着替えのときなどちょっとした時間があれば可能です。
ここでは乳がん危険度チェック、セルフチェック、乳がんの主な症状、乳がんと間違われやすい病気などを紹介します。
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■ 目次 ■
乳がんセルフチェック
乳がんになりやすい生活習慣か危険度をチェックしましょう!
乳がん危険度チェック
Q2. 週に3回以上はアルコールを飲む
Q3. 高脂肪分の食事(肉類・バターなど)を好んで摂る(週に4日以上)
Q4. 初産が30歳以上(30歳以上で未産女性含む)
Q5. 40歳以上である
Q6. 授乳経験がない
Q7. 初潮が早い(11歳以下)または閉経が遅い(55歳以上)
Q8. 女性ホルモン剤の使用経験がある、もしくはピルを長期間服用している(していた)
Q9. 母親または姉妹など家族に乳がんや卵巣がんになった人がいる
Q10. 乳がん以外の乳腺疾患にかかったことがある
Q11. 子宮体がん、卵巣がんにかかったことがある
Q12. 乳がん検診を受診したことがない
※BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

チェックの数が多い人は注意が必要です。特に乳がん検診を一度も受けたことがない人は危険度大です。
2年に1回は乳がん検診を受けましょう。
次は今の身体の状態をチェックしてみましょう。
乳がんセルフチェック
乳がんを発症した女性のうち、約70%の人がセルフチェックでがんを発見しています。
定期的な健診とセルフチェックが乳がんの早期発見につながります。
月1回は自分で見て触ってチェックをしてみましょう
視診チェック
鏡の正面に直立し、両手を下げた状態と上げた状態の両方でチェックしましょう。
- 乳房の一部が盛り上がっていないか
- 皮膚がひきつれていないか
- 乳首(乳頭)から透明、あるいは茶色、または血液のような汁が出ていないか
- 乳房が 赤く腫れていないか
- 乳首がただれていないか
- 乳首が陥没していないか
- 皮膚のへこみがないか
触診チェック
- 検査する側の腕を上げ、外側から内側に円を描くようにして、乳房全体をくまなく触ります。これまでにない硬さを感じたり、硬い部分が多くなっていないかをチェック
- 検査する側の腕は下げた状態で、もう片方の手の指先で乳房全体を軽く押しながら触ります。1同様、硬い部分がないか確認しましょう。
- 親指と人差し指で乳首や乳輪をつまみ、乳頭から透明(または茶色)の分泌物が出なかを確認しましょう。
乳がんの早期発見のポイントは、「定期的な健診」と「セルフチェック」です。
乳がんを早く見つけられれば、乳房を温存する手術が可能になり、治療が軽く済みます。
入浴をした時や着替えのついでにもできるので、自分の身は自分で守りましょう。
乳がんの主な症状は?
乳房のしこり
乳がんが5mm~1cmになるとしこりとなって自分で触った時に気付くようになります。
約9割は良性のしこりですがしこりにきづいたらすぐに受診しましょう。
乳房のひきつれ
乳がんは皮膚の近くに出ると、えくぼ状のひきつれがみられたり、赤く腫れることがあります。
わきの下の腫れやしこり
乳がんがわきの下のリンパ節に転移すると、わきの下のしこりに指が触れるようになります。
神経が圧迫され腕がしびれることもあります。
乳頭からの分泌物
乳頭をつまんだときに、茶褐色の分泌物が出ることもあります。

私の乳がんが見つかったのは、芸能人の乳がん報道があったから。
ステージ0だと乳房にしこりもひきつれも全くなかったです。

検診で見つかったおかげで元の生活にすぐ戻れたようですね。

はい。1か月くらい休暇をもらっただけで職場復帰ができました。
超早期がんだったので、抗がん剤による苦しい治療をしなくて済んだのは、定期的に検診を受けていたおかげですねー。
間違えやすい乳がんに似た症状の病気は?
乳房のしこりができると「もしや乳がん?!」と考えてしまいますが、しこりの約8割は良性で、乳房にしこりができる病気は乳がんだけとは限りません。
ここでは気を付けてもらいたい乳房の病気を紹介します。
乳腺症
乳腺症は女性ホルモンの影響で起こる生理的な変化で、月経周期に合わせ症状が現れるのが特徴です。
しこりができて痛み、乳頭から分泌物がみられることもあります。
特に治療の必要はなく、痛みがひどければ鎮痛剤で抑えます。
線維腺腫
20~40代が多く、弾力のあるしこりがあり、触るとよく動き痛みはありません。
治療の必要はなく、経過観察で様子をみます。
葉状腫瘍
線維腺腫とよく似たしこりができ、急激にしこりが大きくなっていく病気です。
ほとんどが良性ですが、悪性との中間型もあります。中間型であれば手術で残さずしこりを取り除きます。
再発しやすく、再発の度に悪性度が高くなる可能性もあります。
乳管内乳頭腫
乳頭に近い、太い乳管の中にできる腫瘍で、血の混じった分泌物が乳頭からでるのが特徴です。
乳頭腫自体は良性の腫瘍ですが、悪性のものと診断が難しいものもあります。
乳腺炎
乳腺炎は細菌に感染して起こる乳腺の炎症です。
授乳期に乳腺に滞った母乳や、乳首から乳腺に細菌が入り込むことが主な原因です。
主な症状は、乳房が赤くはれて熱をもち痛む、高熱などです。
まとめ
乳がんは他のがんと違い、セルフチェックで異常を見つけることが可能です。
私はたまたま受けた検診で乳がんが見つかりました。
乳がんを早期発見するにはセルフチェックと定期的な健診です。
危険度チェックにあてはまる箇所があるならば、健康的な生活に改め、バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、ストレスを溜めこまないよう気をつけましょう。
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監修者紹介

医療法人花仁会 秩父病院 外科部長
大野哲郎先生
専門は消化器・一般外科。平成12年群馬大学卒。医学博士。米国外科学会フェロー(FACS)。群馬大学大学院助教等を経て、平成25年に故郷である秩父市に戻り、秩父病院に赴任。腹腔鏡手術、上部下部内視鏡検査、早期癌に対する内視鏡治療、各種抗がん剤治療等に力を入れ、地域病院においても最新かつ最良な医療を提供できるよう日々努力を続けている。
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