肺がん セルフチェック肺がんは、40歳代後半からかかかる人が多くなり、男女別の罹患率は男性が女性の2倍以上になっています。

また、2015年の統計によると、肺がんの死亡数はすべてのがんの中で1位となっています。

肺がんになるリスク要因は喫煙です。
煙草を吸っている人はもちろん、周囲に流れる煙草の煙によって発症するリスクも無視できません。
まさにたばこは百害あって一利なしです!

ここでは肺がん危険度チェック、症状チェック、肺がんの初期症状と進行した状態の症状、また肺がんと間違われやすい病気などを紹介します。

この記事の監修
医療法人花仁会 秩父病院 医学博士外科部長
大野 哲郎 先生

 

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肺がん危険度チェック

まずは肺がんになりやすい生活習慣か危険度をチェックしましょう!

 
Q1. 40歳以上である
Q2. 長年喫煙を続けている
Q3. 過去に喫煙の経験がある
Q4. 食べ物の好き嫌いが激しい
Q5. 運動不足である
Q6. 週に3回以上はアルコールを飲む
Q7. 空気の悪い環境にいることが多い
Q8. 血縁者に肺がんになった人がいる

 

チェックが多いほど肺がんの危険度が上がります。

肺がんの一番のリスク要因はなんといっても喫煙です。
日本では非喫煙者と比べて喫煙者は男性で4.4倍、女性で2.8倍と肺がんのリスクが高いといわれ ています。

最近では夫からの受動喫煙によってたばこを吸わない女性の肺がんリスクが上昇し、女性にも肺がんにかかる人は増えてきています。

肺がんの予防にはまず禁煙、たばこを吸わない人はたばこの煙を避けて生活しましょう。

肺がん症状チェック

肺がんの初期は自覚症状がほとんどありません。症状が出ることにはすでにがんが進行している可能性もあります。
ここで今の身体の状態をチェックしてみましょう

 
Q1. 息切れや声のかすれが続いている
Q2. 胸部や背中に痛みがある
Q3. 風邪ではないのに咳や痰が続いている
Q4. 痰に血が混じることがある

 

ひとつでも当てはまるようであれば、一度受診をしてもらいましょう。

肺がんの初期症状は?

早期の肺がんはほぼ無症状で、自覚症状がでにくいのが特徴です、
病気の進行とともに症状があらわれ、症状がみられたといいには、かなりがんが進行し、全身にがんが転移していることもあります。

進行した肺がんの症状とは?

肺がんが進行すると様々な症状となって現れてきます。
主な症状は次のとおりです。

  • がんこな咳
  • 血痰
  • 胸痛
  • 発熱
  • 呼吸困難
  • 声枯れ

また、肺がんの発生場所によって症状は異なります。

肺門型がん(扁平上皮がん・小細胞がん)

肺門は太い気管支が細かく分かれ、肺に入っていくあたり(肺の中心部)の場所で、肺門型がんは肺門部にできるがんをいいます。
組織型では扁平上皮がんや小細胞がんなどが多いとされています。

扁平上皮がんや小細胞がんといった肺門型がんは比較的早期から次のような症状がみられます。

いつまでも治らない咳

肺がん初期の咳は通常のかぜによる咳とあまり変わりはありませんが、症状が進むと、腫瘍による気道の圧迫や胸水がたまることが原因の咳となり、咳が止まらずコントロールしにくくなります。

胸の痛み

癌が胸膜に広がる(浸潤)ことによって起こる症状です。
さらに進行すると肋骨などの胸郭が破壊されて胸痛は激しくなり、痛みが持続するようになります。
腕にも痛みやしびれが生じることもあります。

声のかすれ

声帯をコントロールしている反回神経が、がんの進行によって麻痺するために起こる症状です。
継続的な声枯れや食べものや飲み物を飲み下すことができなくなることもあります。

血痰

腫瘍が崩れて表面から出血したり、がんが浸潤して気管支の粘膜を破壊したりして血痰が生じます。
血痰が毎回でる様な時は注意が必要です。

他に「ゼーゼー」という音が胸に響く喘鳴や、息切れ、顔や首が腫れる、食べ物や飲み物ののどの通りが悪くなるといった症状があります。

肺野型がん(腺がん・大細胞がん)

肺野は肺門の先の肺の末梢部分で、肺の末梢部にできるがんを肺野型がんといいます。
組織型では腺がんや大細胞がんなどが多いとされています。

肺野型がんはがんが小さいうちは症状がでにくく、集団検診や定期健康診断での胸部X線検査から発見されることが多いです。

症状がでるころには既に進行がんで、リンパ管や他の臓器に転移した状態で発見されることもあります。

脳へ転移した場合の症状

頭痛、嘔吐、手足のまひ、視力障害

骨へ転移した場合の症状

腰痛、背痛、その他の骨の痛み

肺の内部への転移

胸水がたまることによって起こる胸痛や背痛、呼吸困難など

全身の症状

疲労、食欲不振、体重減少

小細胞がん

小細胞がんの場合、がん細胞がさまざまなホルモンを作り出すために特有の症状を起こします。

副腎皮質刺激ホルモンの分泌が過剰になると、肥満、ムーンフェイス(満月様顔貌)、皮膚が黒くなる、血圧、血糖値が高くなるといったクッシング症候群などがあります。

抗利尿ホルモンの分泌が過剰になると、食欲不振や神経症状、意識障害が起こることがあります

間違えやすい肺がんに似た症状の病気は?

肺がんの代表的な症状は他の病気でも同様に起こります。

一番間違えやすいのは風邪です。
長引く咳や痰、血痰、胸痛、呼吸困難は風邪の症状でもみられます。
その中でも長引く咳や痰は風邪をはじめ気管支炎、気管支拡張症、結核などにも同様にみられ、がんを見逃しやすくなっています。

血痰は気管支炎や気管支拡張症に多くみられ、胸痛はほかの肺の病気だけでなく心臓病でもみられる症状です。

まとめ

肺がんの主な症状は、持続的な咳、血痰、胸痛、声枯れなどですが、初期の肺がんでは自覚症状がほぼありません。

早期の肺がんはほぼ無症状で、がんが進行していくにつれ症状が現れてきます。
肺がんは症状がでにくいがんのため、症状が出るころにはがんが全身にめぐっているということもあります。

また、風邪の症状とよく似ているため、風邪と思い込んで発見が遅れることもあります。

肺がんは治りにくいがんのひとつですが、早期に発見治療すれば効果が上がります治りにくい風邪だなとおもったらかかりつけ医に相談し、胸部X線検査を受けることをおすすめします。

 

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監修者紹介

 

監修のドクター
この記事の監修

医療法人花仁会 秩父病院 外科部長

大野哲郎先生

専門は消化器・一般外科。平成12年群馬大学卒。医学博士。米国外科学会フェロー(FACS)。群馬大学大学院助教等を経て、平成25年に故郷である秩父市に戻り、秩父病院に赴任。腹腔鏡手術、上部下部内視鏡検査、早期癌に対する内視鏡治療、各種抗がん剤治療等に力を入れ、地域病院においても最新かつ最良な医療を提供できるよう日々努力を続けている。

参考文献・サイト

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