この記事は現役医師監修のもと、架空のキャラクターのさつき先生が、がん検診を受けてみようとお考えのあなたにわかりやすく癌や検査方法について解説しています。

 

こんにちは!サクラソウ病院医師の若葉さつきです。

がんの罹患率こんにちは!サクラソウ病院医師の若葉さつきです。

がんは日本人の死因の第一位で、その数は年々増え続け、国民の2人に1人は一生涯のうちにがんと診断されています。
がんで亡くなる人の数は総死亡数の約3割と言われています。

これだけ聞くと、がんにかかったらいずれ死んでしまうのか?と思いがちですが、医学の進歩は目覚ましく、早期に発見し適切な治療を受ければ治る可能性が高くなり、今やがんは決して死の病ではありません。

では日本人がかかりやすいがんはどのような部位が多いでしょうか?
調べてみると、男女でなりやすい癌のタイプがはっきり分かれています。

今回は部位別のがん罹患数のランキング、年代別のかかりやすい部位別のがんの傾向などをお話していきたいと思います。

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国民の一生涯に2人に1人はがんになる?!

がん情報サービスの2012年のデータに基づく統計によると、一生涯のうち、がんにかかる確率は、男性では63%、女性では47%で、2人に1人はがんになるといわれています。

新たにがんと診断される人の数は年間100万人弱で、高齢化と共にがん患者の数も増えてきています。

2012年の部位別がん罹患数は、男女では1位が大腸がん、2位胃がん、3位肺がん、4位乳がん、5位前立腺がんという結果になっています。

過去60年で見ると、胃がんと子宮がんの罹患数は減り、大腸がん・前立腺がん・乳がんが増えてきています。

男性の1位は胃がん、次いで2位が大腸がん、3位肺がん、4位前立腺がん、5位肝臓がんと続きます。
女性では1位が乳がん、次いで2位が大腸がん、3位胃がん、4位肺がん、5位子宮がんと続きます。

グラフを見てもお分かりにように、がんの罹患数は男性が女性に比べて高くなっています。

ただし、50歳までは女性の方が男性よりがん罹患リスクが高くなっていますが、60歳代以上では男性のほうが高くなっています。
これは女性の中年層で乳がんのリスクが高いことが主な原因になっています。

厚生労働省「平成20年患者調査」によると、女性の部位別がんの発症率は、乳房が20.5%で子宮が7.8%、卵巣が4.2%と婦人系のがんが約3割を占める結果となっています。
特に20~30代では子宮がんが年々増加傾向にあります。

男性は消化器系のがん、女性は婦人系のがんに注意

では、年齢別でどのようながんに気をつければよいでしょうか?

男性の場合、40歳以上で消化器系のがん(胃・大腸・肝臓)が多く占めますが、70歳以上ではその割合は減少し、前立腺がんと肺がんの割合が増えてきます。

39歳以下では40代以上に比べて、消化器系および肺がんの占める割合が小さく、白血病の占める割合が大きくなっています。

女性の場合、40歳代では乳がん・子宮がん・卵巣がんの罹患が多くを占めますが、高齢になるにつれその割合は減少し、消化器系のがん(胃・大腸・肝臓)と肺がんにかかる人が増えてきます。

39歳以下では、40代以上に比べて、子宮頚部のがんの割合が大きいのが特徴です。
なお、自治体のがん検診では子宮頸がん検診が20歳以上から受けられるようになっています。

まとめ

 

がんの罹患率

大部分のがんでは早期発見をし、がんの広がりが小さいうちに治療を開始すれば、良好な経過をたどることが分かっています。

現在ではがん全体で約6割の患者さんが完治できるとも言われています。
特に大腸がんと乳がんはステージが進行しても治療成績が比較的良いとされています。

一方、肝臓がんや肺がんは早いステージで治療してもあまり良い結果が得られません。

いずれにしてもがんの初期は自覚症状がありません。
まず規則正しい生活、バランスのとれた食事、定期的な運動、ストレスを発散してがんを予防することが一番。
そして定期的にがん検診を受けましょう。

早い段階で見つかれば、がんが完治する確率はグっと高くなり、苦しい治療や膨大な治療費を払わずに済みます。


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監修者紹介

 

監修のドクター
この記事の監修

医療法人花仁会 秩父病院 外科部長

大野哲郎先生

専門は消化器・一般外科。平成12年群馬大学卒。医学博士。米国外科学会フェロー(FACS)。群馬大学大学院助教等を経て、平成25年に故郷である秩父市に戻り、秩父病院に赴任。腹腔鏡手術、上部下部内視鏡検査、早期癌に対する内視鏡治療、各種抗がん剤治療等に力を入れ、地域病院においても最新かつ最良な医療を提供できるよう日々努力を続けている。

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