この記事は現役医師監修のもと架空のキャラクターのさつき先生が、がん検診を受けてみようとお考えのあなたにわかりやすくがん検診にかかる費用について解説しています。

 

こんにちは!サクラソウ病院医師の若葉さつきです。

さつき先生 がん検診 費用の相場はじめてがん検診を受けるあなたは、がん検診はどのくらいお金がかかるのか気になっていると思います。
「時間もお金もない。でも検診は受けておきたいな・・・」と。

そんな、迷えるあなたに朗報!
無料でがん検診が受けられることがあるんです!!

国や自治体では、がん検診を受けてもらうために無料クーポンの配布ワンコイン受診などの取り組みを行って、一人でも多くの人にがん検診を受けてもらおうと取り組んでいます。
無料で調べられるなんて自分の体を知る良い機会だと思いませんか?

今回は、がん検診にかかる費用の相場や、自治体別のがん検診への取り組みなどをまとめてみました。

ではっ!

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自治体がん検診は3,000~5,000円で受けられる

がん検診は無料から数千円程度の金額で主要5つのがん検診が受けられる市区町村などの自治体のがん検診と費用は高額ですがさまざまながんを対象としている人間ドックがあります。

市区町村のがん検診の費用は自治体によって様々ですが、比較的安価で受診が可能です。
完全に無料というのは少ないですが、胃がん検診での胃カメラが他の検査に比べて高めという以外はほとんどが2.000円以下で受けられます。
男性で約3.000円、女性で約5.000円あれば対象のがん検診すべてが受けられます。

一方人間ドックは、自治体のがん検診に比べると高額です。
こちらも検査によって価格に差はありますが、3万円以上は見ておきましょう。

市区町村のがん検診の費用の相場は?

市区町村におけるがん検診の平均単価は以下の通りです。

● 市区町村におけるがん検診の平均単価

  検診単価 自己負担単価
胃がん検診
(胃部X線検査)
7,103円 1,505円
胃がん検診
(胃内視鏡検査)
14,005円 3,116円
肺がん検診
(胸部X線検査)
2,483円 527円
肺がん検診
(胸部X線検査+喀痰細胞診)
5,129円 975円
大腸がん検診 2,366円 584円
乳がん検診
(乳房X線検査)
5,111円 1,291円
乳がん検診
(視触診+乳房X線検査)
7,471円 1,619円
子宮頸がん検診 6,752円 1,396円

参照:2015年度「市区町村におけるがん検診の事業費に関する調査」厚生労働省調べ

検診単価は胃カメラ以外は1万円以下で、自己負担は500円から3000円と比較的安価で受けられます。

男性の場合、胃がん検診(胃部X線検査)・肺がん検診(胸部X線検査)・大腸がん検診の3つのがん検診で、約2,600円。3,000円あればで3つのがん検診が受けられます。
女性の場合、3つのがん検診に乳がん検診(乳房X線検査のみ)と子宮頸がん検診をプラスすると、5300円で5つのがん検診が受けられます。

無料で受けられるがん検診はないの?

自治体では検診率を上げるため、がん検診が無料で受けられるよう施策を行なっています。

● 無料で受けられる検診を実施している市町村の割合

  胃がん 肺がん 大腸がん 乳がん 子宮がん
無料 7.6% 17.6% 14.8% 18.3% 16.5%
高齢者は無料 33.9% 32.6% 34.9% 30.5% 34.0%
一部対象者は
無料
58.5% 55.9% 58.5% 51.8% 54.9%
有料 22.9% 20.3% 17.4% 16.4% 16.9%

出典:厚生労働省「市区町村におけるがん検診の実施状況等調査」(平成24年度)より。未回答があるため合計が100%にならない場合があります。

 

ほとんどの自治体で高齢者もしくは一部の対象者は無料でがん検診を受けられます

がん検診を完全無料化にしている自治体は少ないですが、ほとんどの自治体は高齢者もしくは一部対象者は無料にするなどがん検診をうけてもらうための施策を行っています。

集団検診の場合は、医療機関で受けるより価格が安めに設定されています。
ワンコイン検診を行っている自治体もあります。

こうした制度はどんどん利用して、自分の体を知る機会をきちんとつくってあげましょう。

人間ドックのがん検診の費用の相場は?

人間ドックのがん検診は、受けられる年齢や受診間隔に決まりがなく、胃がん、乳がん、大腸がん、乳がん、子宮がんのほかにさまざまながんを対象としています。

また市区町村のがん検診はがんを発見することを目的としていますが、人間ドックではがんのリスクに対する検査項目が含まれている場合(スクリーニング検査)があり、がんになる手前でリスクを取り除くきっかけにもなります。

特に40代以上の人で一度もスクリーニング検査を受けたことのない人はがんドックの受診をおすすめします。

ただし、人間ドックは自治体のがん検診に比べると高額になっています。
人間ドックでは公的保険は使用できず、すべて自己負担になります。

● 人間ドックでのがん検診の費用
【例】独立行政法人国立がん研究センター中央病院 検診センター

検査コース 男性 女性
総合検診 119,200円 151,580円
総合検診
+PET/CT検査
227,200円 259,580円
肺がん 38,600円
乳がん 27,300円
消化管がん※ 77,700円
上部消化管がん内視鏡 45,300円
大腸がんCT 56,100円
子宮頸がん 39,380円
PET/CT 138,000円

※消化管がん検診では、上部消化管がん内視鏡検査と大腸内視鏡検査が含まれます。


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各種がん検診の費用の相場は?

ここでは人間ドックなど全額自己負担の場合の胃がん検診・肺がん検診・大腸がん検診・乳がん検診・子宮頸がん検診・前立腺がん検診・がんドックの費用の相場をご紹介します。

胃がん検診の費用の相場

胃のバリウム検査(胃部直接X線検査)で10,000~15,000円。
胃部内視鏡(胃カメラ)検査で15,000~20,000円くらいです。

肺がん検診の費用の相場

胸のレントゲンで2,500~3,500円くらい。喀痰細胞診は1,500~3,000円くらいです。
レントゲンや細胞診で異常がでた場合の胸部のCT撮影検査は15,000~30,000円くらいです。

大腸がん検診の費用の相場

便潜血検査は1,000~2,000円、大腸内視鏡検査は保険適用の場合が6,000~16,000円。保険適用外の場合は2~3万円になります。
大腸がんに有効とされる多くのがん診断を一度にできるPET-CTは10万円と高額です。

乳がん検診の費用の相場

マンモグラフィが4,000~8,000円くらい。超音波検査は3,000~6,000円くらいで、マンモグラフィ+超音波検査は7,000~12,000円となります。

子宮がん検診の費用の相場

子宮頸がんは概ね4,000~10,000円くらい。子宮体がんは13,000円~15,000円くらいです。

前立腺がん検診の費用の相場

人間ドックのオプションでPSA検査を受ける場合は概ね2.000~3.000円となっています。

がんドックの費用の相場

人間ドックには大きく分けて、血糖検査や尿検査などいわゆる会社などで受ける生活習慣病に関わる検査項目が中心の「基礎ドック」とCTなど画像診断でより精密な検査を行なう「専門ドック」の2種類に分かれています。

専門ドックのひとつである「がんドック」は基礎ドックで特定の部位に異常の疑いがあった人や加齢とともにがんの心配がある人は定期的に受診をしておきたい検査です。

がんドックは超音波検査で臓器の状態を確かめ、CT検査やX線検査で腫瘍がないかを確認し、がんのリスクをチェックします。
基礎ドックに必要に応じて検査項目を追加して受けます。

検査費用は医療機関によって異なり、乳がん検査と子宮がん検査を合わせたレディースドックや、3大がんのプラン、全身のがん細胞をスクリーニングするPET検査などもあり、プランは多種多様です。
また、人間ドックの検査項目の中にも含まれることもあります。

採血中心の手軽ながんドックの場合19,000~31,000円程度、見つけにくいとされる臓器(膵臓・胆のう)のがんの早期発見の可能性が高まるとされるCT検査やMRI検査、超音波検査などの画像診断検査を含んだがんドックは70,000円~120,000円程度、全身のがんをスクリーニングできるPET-CTを含めた全身フル検診ができるプレミアムながんドックは161,000円~253,000円程度です。

なお、全身を調べられるPET検査とCTによる画像検査をあわせたPET-CTのみの場合は100,000円~150,000円となり、他の検査に比べ費用は高額になっています。


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主な都市のがん検診の費用

自治体によってはがん検診の価格は様々です。
ここでは東京・名古屋・大阪・岡山・福岡のがん検診の価格や内容などをまとめています。

東京のがん検診の費用(世田谷区の場合)

検診名 内容 対象者 自己負担額
胃がん検診 胃X線透視撮影 40歳以上の区民の方 1,000円
肺がん検診 問診・胸部X線検査 40歳以上の区民の方 100円
(医師の判断で行う喀痰細胞診検査は別途500円)
大腸がん検診 便潜血検査 40歳以上の区民の方 200円
乳がん検診 問診・視触診・マンモグラフィ 40歳以上で偶数年齢の女性区民
(2年に1回)
1,000円
子宮頸がん検診 問診・視診・内診・細胞診検査 20~39歳の女性区民(1年に1回)
40歳以上で偶数年齢の女性区民
(2年に1回)
800円
前立腺がん検診 採血による検査(PSA検査) 60歳以上の男性区民(生涯に1回) 600円
世田谷区のがん検診・特定健診の取り組み

  • 世田谷区では平成28年度から40・45・50・60・70歳の区民を対象に胃がんリスク(ABC)検査を実施しています。自己負担額は800円です。
  • 世田谷区では平成28年度から40・45・50・60・70歳の区民を対象に胃がんリスク(ABC)検査を実施しています。自己負担額は800円です。
  • 50歳以上の方で世田谷区の子宮頸部がん検診を受診し、最近6か月以内に不正性器出血等があり、他条件に該当する方は医師の判断に基づき子宮体部がん検診が受診できます。自己負担額1.000円

 

愛知のがん検診の費用(名古屋市の場合)

検診名 内容 対象者 自己負担額
胃がん検診 エックス線検査か内視鏡検査を選択
エックス線検査 市内に住民登録のある40歳以上の方(1年度に1回) 500円
内視鏡検査 市内に住民登録のある50歳以上の方(2年度に1回) 500円
肺がん
結核検診
問診及び胸部エックス線撮影 市内に住民登録のある40歳以上の方 500円
必要な方には喀痰細胞診
大腸がん検診 問診及び免疫便潜血検査(2日法) 市内に住民登録のある40歳以上の方 500円
乳がん検診 問診、マンモグラフィ検査(乳房エックス線検査) 市内に住民登録のある40歳以上の女性(2年度に1回) 500円
子宮頸がん検診 問診、視診、内診、頸部細胞診(必要に応じてコルポ診) 市内に住民登録のある20歳以上の女性 500円
子宮体がん検診は頸がん検診の問診の結果、一定の症状があるために医師が体がん検診は必要と判断した場合のみ実施されます
前立腺がん検診 問診及び前立腺特異抗原(PSA)検査 市内に住民登録のある50歳以上の男性 500円
名古屋市のがん検診・特定健診の取り組み

  • 名古屋市では6つのがん検診がワンコインで受けられます。また、特定の年齢に達した方に対して、大腸がん検診、子宮頸がん検診、乳がん検診の費用が無料になるがん検診無料クーポンを送付しています。
  • 胃がん検診(内視鏡検査)を受診した翌年度は、胃がん検診(エックス線検査、内視鏡検査)を受診することはできません。

 

大阪のがん検診の費用(大阪市の場合)※集団検診の場合

検診名 内容 対象者 自己負担額
胃がん検診 問診・胃部エックス線検査 満40歳以上の市民の方(年度に1回) 500円
問診・胃内視鏡検査 満50歳以上の市民(2年に1回) ※平成29年10月より実施
肺がん検診 問診、胸部エックス線撮影 満40歳以上の市民 無料
条件によりかく痰検査 400円
大腸がん検診 問診、免疫便潜血検査(2日法) 満40歳以上の市民 300円
乳がん検診 問診、視触診、超音波検査 大阪市にお住まいの30歳代女性(年度に1回) 1,000円
問診、マンモグラフィ(視触診は医療機関のみ) 大阪市にお住まいの40歳以上女性(2年に1回) 1500円
子宮頸がん検診 問診、子宮頸部細胞診 20歳以上の女性市民 400円
大阪市のがん検診・特定健診の取り組み

  • 大阪市では対象年齢の方に子宮頸がん検診と乳がん検診の無料クーポンを送付しています、
    子宮頸がん検診 20歳の女性が対象 乳がん検診 40歳の女性が対象
  • 胃がん検診は50歳以上から胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査を選択して受診できます。

 

岡山のがん検診の費用(岡山市の場合)

検診名 内容 対象者 自己負担額
胃がん検診 胃エックス線検査(バリウム検査) 50歳以上の偶数年齢の人
<70歳未満>
3,290円(集団検診の場合は1.020円)
<70歳以上> 1,100円(集団検診の場合は400円)
胃内視鏡検査(胃カメラ) 50歳以上の偶数年齢の人
<70歳未満>
4.700円
<70歳以上> 1.500円
肺がん検診 問診、胸部エックス線検査(該当する人は喀痰検査) 40歳以上の人
<70歳未満>
500円(集団検診は無料)
<70歳以上> 300円(集団検診は無料)
喀痰検査を実施した場合は別途費用がかかります
大腸がん検診 問診、便潜血検査 40歳以上対象
<70歳未満>
1.130円
<70歳以上> 400円
乳がん検診 問診、視触診 30歳以上の女性 500円
問診、マンモグラフィ撮影検査、視触診 40歳以上で偶数年齢の女性 500円
子宮がん検診 問診、視診、子宮頸部細胞診、内診 20歳以上の偶数年齢の女性(30歳~65歳は毎年受診可。)
<70歳未満>
2,160円
<70歳以上> 700円
前立腺がん検診 問診、血液検査 50歳以上の男性 920円
岡山市のがん検診・特定健診の取り組み

  • 肺がん検診と乳がん検診は自己負担500円のワンコイン検診が受けられます。
  • 子宮頸がん・乳がん検診の「がん検診無料クーポン券」は対象年齢の方へ送付されます。
  • 胃がん検診は50歳以上で2年に1回。エックス線検査(バリウム検査)と内視鏡検査(胃カメラ検査)から選べます。
  • C型肝炎とB型肝炎のウイルス検査を実施しています。肝がんのほとんどが肝炎ウイルスが原因です。

 

福岡のがん検診の費用(福岡市の場合)※集団検診の場合

検診名 内容 対象者 自己負担額
胃がん検診 胃透視 満35歳以上の福岡市民の方 600円
胃内視鏡 満40歳以上の福岡市民の方 1,800円
肺がん検診 胸部X線撮影 満40~64歳の福岡市民の方 500円
喫煙者など一定の条件に該当する50歳以上で検査希望の方は、別途700円で喀痰細胞診検査が受診できます。
結核・肺がん検診 胸部X線撮影 満65歳以上の福岡市民の方 500円
喫煙者など一定の条件に該当する検査希望の方は別途700円で喀痰細胞診検査が受診できます。 無料
大腸がん検診 2日間採便による便潜血検査 満40歳以上の福岡市民の方 500円
乳がん検診 視触診・マンモグラフィ 満40歳以上の女性で福岡市民の方 40歳代 1,300円
50歳以上1,000円
子宮頸がん検診 子宮頚部粘膜の細胞診 満20歳以上の女性で福岡市民の方 (2年度に1回受診可) 400円
福岡市のがん検診・特定健診の取り組み

  • 満70歳以上の人や生活保護受給世帯の人などはがん検診の料金が無料になります。
  • 満40歳以上の福岡市民の方には骨粗しょう症検査を実施しています。(月1回実施。500円)

 

 

自治体ではがん検診を受診してもらうために、一部検診の無料化やワンコイン受診などの取り組みをしています。
市区町村のがん検診はなんといっても費用がお安い!
年齢や受診間隔、受診する機関に制限はありますが、対象年齢になったら自分の体を見直す機会だと思い、是非がん検診を受けてみてください。

まとめ

 

がん検診 費用

費用だけを注目してみると、市区町村のがん検診は人間ドックと比較して圧倒的に安く受診することができます。
ただ、がんを見つけることが目的なので、がんの早期発見には役に立ちますが、がんのリスクを未然に防ぐことはできません。

一方人間ドックでは、将来的ながんリスクを見つけ出したり、市区町村の検診ではできないがんを見つけだしにくい臓器(膵臓や胆のうなど)を調べることができます。

コスパ重視なら自治体のがん検診を、がん家系や体質的に不安であれば、人間ドックをおすすめします!


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監修者紹介

 

監修のドクター
この記事の監修

医療法人花仁会 秩父病院 外科部長

大野哲郎先生

専門は消化器・一般外科。平成12年群馬大学卒。医学博士。米国外科学会フェロー(FACS)。群馬大学大学院助教等を経て、平成25年に故郷である秩父市に戻り、秩父病院に赴任。腹腔鏡手術、上部下部内視鏡検査、早期癌に対する内視鏡治療、各種抗がん剤治療等に力を入れ、地域病院においても最新かつ最良な医療を提供できるよう日々努力を続けている。