ガン検診と食道ガン(その5)
女性には特有の病気があります。男女ともに可能性のあるガンは大変にこわい猟奇です。しかしながら、現在では完全に治るといったガンもあります。これは、新規抗癌剤の開発など治療法の進歩の結果ですが、ガン検診をしても、発見が遅れた場合は治療手段がないことが多いので、治せるうちに見つけること、つまり早期発見が大事なわけです。そして、女性には特有のガンがあります。女性特有のガンの症状は、性器出血や腰痛と思っている人が少なくないようですが、実はこのような自覚症状は癌でないことのほうが圧倒的に多く、もし癌の症状であったとしたら残念ながら早期発見とはいえません。
年齢別にみた女性の乳がんの罹患率は30歳代から増加し始め、50歳前後にピークを迎え、その後は次第に減少します。女性では、乳がんにかかる数は乳がんで死亡する人の数の3倍以上です。これは、女性の乳がんの生存率が比較的高いことと関連しています。男性の乳がんは、年間の死亡数で女性の乳がんの100分の1以下の稀ながんですが、女性の乳がんに比べて生存率が低いことが知られています。ガン検診では、まず、レントゲン撮影つまりマンモグラフィーを行います。マンモグラフィーは乳房を装置に挟んで圧迫しX線撮影する検査です。
ガンを予防できると疑いもせず行っているガン検診が、本当はほとんど効果がなく逆にガンをつくり出してしまうという本末転倒な事実があるというのです。ある街では、ガン検診の中止を町長が宣言し話題になりました。その町で年約1000万円の税金をかけ、ガン検診をしていましたが、そのガン検診でガンが発見されるのは年に4、5人であったのです。その一方でガンで亡くなる人が年間60〜70人にも上ったのです。結果的に、ほんとうにガン検診が有効なのかということでガン検診を中止したそうです。ガン検診での異常なしの診断は、必ずしも1年間の健康を100%保証すら、お墨つきとは言えないらしいのです。
ガン検診で何か以上があれば、次の段階として、精密検査を受けることになります。そして、本当にガンがみつかれば、医療機関で治療することになります。ガン検診は一次検診、精密検査、がんの確定診断、治療という流れで進んでいきます。一次検診ではスクリーニングといって、健康な人と、多少でもがんの可能性が疑われる人を見極めてふるいわけます。詳しい一次検診の内容は、病気によって違います。例えば、胃がん検診だとX線検査、乳がん検診だと視触診とX腺マンモグラフィー検査の組み合わせなどのように、検診ごとに検査内容は異なります。精密検査でがんと診断された場合は、必要に応じて治療へ進むことになります。
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