ガン検診とガンセンター(その4):がん検診に関する情報及び付随する情報のブログ

ガン検診とガンセンター(その4)

がんには、5年生存率という言葉が TVドラマの影響で出回っているようです。この言葉の正確な意味をわかっていない人はおおいのではないでしょうか。この5年生存率という言葉と乳がんについて考えてみましょう。実際の診療の場では、乳がんの場合5年生存率ではなく、問題にするのは10年生存率です。5年生存率とはなんでしょうか。がんの発見から5年後に、生存している人の割合であることは当然です。がんの治療開始から5年後に、生存している人の割合、がんの発見から5年後に、再発せずに生存している人の割合、がんの治療開始から5年後に、再発せずに生存している人の割合といっていいでしょう。

ガンセンターでは、ガン検診に関しては新しい検診手法の開発・精度評価、最終的にはその有効性評価により、わが国のがん死亡率・罹患率を減少させることのできる真に有効な検診法の確立を目指しています。またここでの検診データを予防の研究に利用することにより、がん発症にかかわる様々の要因を明らかにすることが期待されます。このようにがんセンターでのがん検診はがんの予防と検診の両面にわたってその研究に寄与することを目的としています。主な研究対象である多くのがんは、生活習慣病の一つでもあります。

髪の毛ほどの異物も指先で感じられる乳ガンチェック用グローブで(返送せずにお手元でお使いいただけます)、自分で触診し、乳房の変化をチェックすることができれば、乳がんの早期発見にもつながります。検査結果は検体返送後、3-4日でEメールに速報を、約1週間でご自宅に結果シートが届きます。年に数回検査を行い、その数値の変化に応じた生活改善をしましょう。生活習慣病や糖尿病をセルフチェックします。

しかしこれらの小さな乳がんが人の命を奪うまでには、10〜15年以上はかかると考えられます。また手術をした乳がん患者さんでも、乳房のなかに見つけた腫瘤をかなり長く放置していた患者さんが3分の1もいました。それでも、乳がんによって亡くなった方は少数でした。こうしたことから、高齢者の乳がんは、人の命を奪うことが少ないがんもあることがわかっています。胃がんの場合も、若い人と高齢者とでは、がんの進み方が違っています。30歳代の胃がんには、がん細胞がひとつひとつ独立して存在する「低分化腺がん」が、85歳以上ではがん細胞がつながって存在する「高分化腺がん」が大部分を占めます。「高分化腺がん」の場合、胃の粘膜の表面に存在するがんは転移していないことがわかっていますから、その部分だけを除去することで、がんを治すことができます。高齢者の乳がんや胃がんは、決してすべてではありませんが、治療の比較的容易なのです。

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